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地頭力を鍛え頭の使い方を知る

地頭力とは端的に言うととことん考える力のこと。

考える力以外にも「頭がいい」というくくりでは、記憶力が良い人は頭がいい、機転が利く・空気が読める人は頭がキレる(対人感性力)というようなジャンルの頭の良さもあるが地頭力が良いとは徹底的に考え抜く力が高いということを意味する。

記憶力や対人感性力ももちろん重要であるが、現在の社会の複雑化した問題を解決するには地頭力が重要であると言われている。

地頭力は3階建て

地頭力は3階建てで考えるとスッキリする。図に表すと明快である。

最近では単に「頭がいい」という言葉と「地頭がいい」という言葉を意図的に使い分ける場面が多くなってきた気がする。
地頭力とは何か。端的に言うと3階部分にあたる以下の3つの要素。

1、結論から考える(仮説思考)
2、全体から考える(フレームワーク思考)
3、単純に考える(抽象化思考)

3つの要素は独立しているのではなく、複雑な問題を考える際はまずは①仮設を立てて結論を推測し、それを検証して仮説の確からしさを確認する。
その確認作業に必要な思考プロセスが、②全体から考える視点と③単純に考える思考である。

全体から考えるとは、部分に焦点を当てて細部に拘るのではなく、全体から考えることであるが、漏れなくダブリなく”全体”を考えることは難しい。
そのときに便利な方法がフレームワークである。全体でものを考える重要性を認識しつつ、その手助けにフレームワークを使って考える思考である。

そして単純に考えるとは、事象をモデル化して一段抽象化して単純な状態にして考えるということである。
パラメーターが多いと複雑になり結論が出なくなるが、重要ではない(結論への寄与度が低い)要素を取り除いて単純にして考える思考である。
高校物理の問題では、空気抵抗や摩擦は無視したり、物体を大きさのない質点とみなしたり、前提を置いて事象を単純化しているが正にこれと同様の思考である。

さらに、上記の3つの要素を支えるものが「論理的思考力」と「直感力」である。
地頭力というと「論理的思考力」のことを指すように考える人も多いが、例えば全体観が欠け重要度の低い細部にこだわりつつ何が結論だかわからない話を延々とされ、たとえその話に論理的な破裂がなかったとしてもこれは地頭力の高い人間の思考や話ではない。
論理的思考力は地頭力を支える必要条件だが十分条件ではないのである。

また直感力も重要だ。仮説を立てる時、全体をどう分割するかの切り口を考える時、単純に考えるためにモデル化する時、これらの思考の際には直感力が重要な役割を果たす。
いくら論理を積み上げても良い仮説ができあがるわけではなく、センスの良い直感力が必要である。
直感力は理路整然と説明をすることが難しい要素であるが、考えることを積み重ねることにより蓄積された経験により磨かれていくものだと考える。

そして、地頭力のベースとなるのが知的好奇心である。
そもそも考えることが好きであることが何よりも重要という話だ。
例えばクイズやなぞなぞの答えがわからない時に、すぐに答えを知りたがる人ともうちょっと考える時間を欲しがる人の場合、後者のような思考の人のほうが理想的ということだ。
正解にたどり着くかどうかは重要ではなく、とにかく考えることが好きということが重要である。
フェルミ推定のように、到底正解にたどり着けなさそうな問に対して考えることを楽しめるような知的好奇心が重要ということである。

しかし、地頭力だけがゴールではない。
地頭力に裏打ちされた理路整然とした話もそれだけでは無味乾燥なストーリーである。
重要なことは地頭力を出発点に対人感性力も磨きつつ地頭型多能人を目指すことである。

参考文献:地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」(細谷 功)2007

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