チャンスをつかむ準備をする

  
ビジネスに限らず人生においても成功するために最も必要な能力はチャンスをつかむ力であると私は考えている。しかし、現実にチャンスをモノにして成功する人となかなかチャンスを掴めずに大成しないと人の両方が存在する。チャンスを掴み仕事、人生で成功するためにはどうすれば良いかについて考えたことを残しておく。
 

チャンスを掴むマインドを育む

サラリーマンや学生向けの講演で私が度々強調するのが成功にはマインドが一番大事という点である。成功のコツやポイントのテクニック的なことを期待している聴講者からは「結局、精神論かよ」とがっかりされることも多いのだが、人間のすべてのベースにあるのがマインドなのでこれがしっかりしていないとその上にどんなスキルを積み上げても高いパフォーマンスを発揮することが出来ない。
チャンスを掴むことも同じで、まず正しいマインドを持っていることがベースとなり、その上で準備ができている人にチャンスの女神は微笑むものである。
 

準備ができていないとチャンスは掴めない

世の中は実はチャンスで満ち溢れていると私は思うのだが、色々な人と話すとたいていの人はそうは思っていないようだ。「世の中はチャンスでいっぱい」だなんてポジティブでいいねと多くの人から言われる。たしかにポジティブな性格ではあるが、気の持ちようだけではチャンスは訪れない。

目の前を通り過ぎるチャンスが、自分にとってのチャンスに見えるか見えないかは準備ができているかどうかで決まる。つまりチャンスは運次第ではなく自分次第なのだ。自分の人生の主導権は自分自にあり、他人や環境が持っているわけではない。それを理解して主体性を備えたマインドを持っているかどうかがとても重要である。

チャンスが訪れるかどうか、チャンスがチャンスとして見えるかどうかは自分次第であるということを理解したらそれに向けた準備をしなければいけない。チャンスは自分次第ということを理解するだけでは、やはりチャンスは訪れないし掴めない。それに向けた準備も必要である。

つかめるチャンスの大きさは器の大きさで決まる。器という概念が抽象的で曖昧だが、どれだけのことまでなら自分の身に巻き起こっても動じずにいられるかが器の大きさであると考える。
大きなチャンスを掴むためには、器を大きくする努力が必要であるが、感情を揺さぶられるような経験の積み重ねが必要条件である。感情が揺さぶられない10の経験よりも、感情を揺さぶられる1の経験のほうが器を大きくすることに寄与する。
感情が揺さぶられるとはポジティブなことに限らず「もう二度とやりたくない」と本気で思うほどの死線をくぐるような経験も含めている。

準備を整えるためには、日頃からの勉強、自己投資が必要であるが、社会人であれば仕事に費やす時間が一番長いので、学べる仕事を選ぶことがまず第一歩だ。
”楽な割には給料が良い”というような動機で仕事を選んでいるのであれば、ジョブチェンジも検討する必要がある。