WordPressをAWS(EC2+RDS)で構築② ~EC2構築編~

WordPressをAWS(EC2+RDS)で自力で地道に構築する手順を紹介します。今回はVPCとEC2編です。
構成や手順を決めた理由は導入編で紹介していますのでそちらもどうぞ。

構成図は以下のとおりです。今回のEC2構築編では仮想ネットワークのVPCとオレンジ部分のEC2を構築していきます。

VPCを作成する

まずは仮想ネットワークのVPCを作成します。以下の手順に従って作成していきます。

今回はWebサーバーであるEC2を設置するパブリックサブネットとRDSを設置するプライベートサブネットが必要ですが、プライベートサブネットは後から追加できるのでここでは「1個のパブリックサブネットを持つVPC」を選択します。

任意のVPC名を入力。「VPCの作成」をクリックしてVPC作成完了です。

これで、EC2をWebサーバーとして利用するためのネットワーク環境が作成できました。

EC2で仮想サーバーを構築する

EC2を利用してインスタンスと呼ばれる仮想サーバーを構築します。
以下の手順に従って作成します。

AMIは使わない・・といいつつLinuxサーバーを構築するAMIを選択します。
ちなみに、この画面で”Wordpress”等のキーワードで検索するとWordpressのAMIが選択でき、全自動でWordpress環境が完成します。

インスタンスタイプは「t2.micro」という最小構成のものを選択します。アカウント作成から12ヶ月間は無料で使用できます。
ここで注意なのがうっかり「確認と作成」をクリックしないことです。クリックするとその時点で作成完了してしまいますが、他にも設定が必要な箇所があるので「次の手順:インスタンスの詳細設定」をクリックします。

最初に作成したVPCを選択。

ストレージ追加は何も変更せず「次の手順」をクリック。

これも何も変更せず「次の手順」をクリック。

セキュリティグループの設定でアクセス許可を設定します。
デフォルトではSSHのみ許可となっており、このままではWebサーバーとして使用できないのでHTTP、HTTPSを追加します。

誰でもアクセスできちゃうけどいいの!?という確認画面です。そのまま進みます。

キーペアの作成です。SSH接続の時に必要となるパスワードファイル(秘密鍵)を作成します。
キャプチャでは既存のものを流用する手順となっていますが、初めてや新しく作成する場合は「新しいキーペアの作成」を選択して任意のキーペア名を入力して下さい。
キーペアのダウンロードをしたら大切に保管して下さい。
キーペアは再発行ができないため、これを紛失すると永久にSSH接続できなくなります。
最後に「インスタンスの作成」をクリックしてEC2作成完了です。

以上でVPCとEC2の構築が完了しました。

次回はRDSを構築していきます。