WordPressをAWS(EC2+RDS)で構築① ~導入編~

2017-12-21

EC2+RDSでAWS感が出る

「WordpressをAWSで構築する」と一口で言っても色々な構成が可能です。
構成によってコストや耐障害性などのメリデメがあるので、そこは目的に合わせて決める必要ありです。

今回は”AWSっぽい構成”にしたいということで、EC2+RDSで構築しました。

ちなみに、EC2+RDS構成だとコストがかかります。
Wordpress構築して個人のブログ程度で使用するので最小構成と考えて試算しても年間¥35,000円くらいかかりそうです。
安さだけでいったらレンタルサーバーのほうがいいですが、AWSは最初の12ヶ月は無料なので勉強のために構築してみます。

AWSの構築方法

構成が決まったところですが、AWSでは構築方法にもいくつか方法があります。大きくは次の3通り。

①AMIを利用する
AMIはEC2構築時に選択するOS、アプリケーションサーバー、アプリケーションの組み合わせテンプレートです。用途にあったAMIがあれば自動的に必要な環境が構築されます。
WordpressのAMIも提供されているため、EC2でインスタンス作成時にWordpressのAMIを選択すれば自動的にWordpress環境が構築されます。
しかし、これはEC2内にDBサーバーも含めてすべての環境を構築するためRDSは使用せず”AWS感”がないところが難点です。
ただしRDSを利用しない分、コストメリットは強いです。
また、無料で提供されているWordpressのAMIで有名なものにBitnamiというものがあるのですが、これがまた曲者でサイトURLが変更できなかったり色々不便なところもあります。
一般論ですが、パッケージはラクですが小回りは利かないところが難点です。

②CloudFormationのWordPressテンプレートを使用する
CloudFormationは、EC2やRDSなどAWSの各サービスを組み合わせたテンプレートで環境を自動構築できるサービスです。
CloudFormationはAMIのAWS全サービス組み合わせ版だと考えてもらえるとわかりやすいと思います(AMIはEC2のみ)。
CloudFormationも有志が作成したものも含めれば無数に存在するので、目的に沿ったテンプレートがきっと見つかるはずです。
”AWS感”があることと、環境構築のスピード、本番環境のほか、テスト環境や災害対策環境など同じ環境を複製することを考えるとCloudFormationが一番の選択肢と個人的には考えます。
しかし、AMI同様にテンプレートの設定がわからない部分はあるので、小回りという点では弱点があります。

③自力で構築する
AMI、CloudFormationと紹介しておいて三段オチですが今回は手動で構築します。
一番手間がかかる&ヒューマンエラーの可能性を考えるとオススメの方法ではありませんが、自分で手を動かして理解しておかないと自動化して作った環境でトラブルが発生したときにフリーズしてしまうので一度は自力構築をしてみるのも悪くないと思っています。

というわけで、EC2+RDSでWordpress環境を自力で構築します。
次回はまずVPCとEC2を構築していきます。